いいか!〇〇… あの大きな家はズルして建てたんだ!⑴

私が潜在意識を学び始めた頃、夢中になって読んだのがジョセフ・マーフィー博士の本でした。
ジョセフ・マーフィー博士の著書『人生に勝利する』に、人生の法則は信念の法則ですと書かれています。
そして「何であれ、あなたが知的に受け入れ、真実だと思うものは実現されます」と続きます。
当時の私には全くピンとこない文章でしたが、今なら本当によくわかります。
今回は私の講座の受講生さんで、なるほどと思える例があったので紹介させていただきます。
いいか!〇〇… あの大きな家はズルして建てたんだ!
これは「田舎のエツコの成功法則」本講座を受講中のTさんが思い出した内容です。
小学校の低学年頃。
T君のおじいちゃんが近所に建てられた大きくて立派な家を指差して言いました。
「いいか!〇〇○… あの大きな家はズルして建てたんだ!お金は汗水垂らして働いて稼ぐんだ」
純粋で透明な心を持った子ども時代のT君。
反発する気持ちもありましたが、その反発を言葉にすることはありませんでした。
知的に受け入れ、真実だと思うものは実現される
純粋なT君は、おじいさんの言葉をそのまま受け取りました。
このことは、「あの大きな家はズルして建てたんだ!お金は汗水垂らして働いて稼ぐんだ」という言葉を知的に受け入れたことを意味します。
T君は、反発の気持ちはあったそうです。
ですが、目上でしかも戦争経験のあるおじいちゃんに口答えすることはできません。
何度か繰り返しておじいちゃんに言われているうちに、T君の潜在意識にその言葉が落ちていきました。
潜在意識に言葉が落ちていった=マーフィー博士が言う「潜在意識で真実だと受け入れた」ということです。
仕事を複数こなして働いているのに苦しい家計
そして、40歳過ぎたTさんは、仕事を複数かけ持ちして働いておられます。
それなのに生活がギリギリで体力がきついとおっしゃり講座に参加されました。
そして、「あの大きな家はズルして建てたんだ!お金は汗水垂らして働いて稼ぐんだ」と言う言葉を知的に受け入れ真実だと認めた結果・・・
40歳になった今も、汗水垂らしてヒーヒー言いながら働いていることにハッタと気づかれました。
頭ではお金が欲しい。
でも潜在意識には、大きなお家を建てられる身分になったりしたら大変、こんなに頑張っているのにズルしている人間だと思われるかもしれないという恐怖心があるのです。
その恐怖心があるせいで、わざわざ収入が少ない方のバイトを選択しているともおっしゃっていました。
まさしくこれが、潜在意識の声(本音=知的に受け入れ、真実だと思うもの)を反映し続ける本当に苦しい状況の見本です。
ではTさんは、いったいどのようにしたらここから抜け出せるのでしょうか?
どうしたら苦しい生活から抜け出せるか?
他のブログでも書いていますが、貧乏の原因となる信念が見つかれば、あとは放っておいても少しずつ消えていきます。
それは、湿地に太陽の光が当たるとゆっくり乾燥するのと一緒です。
でも自然に任せる場合は、今までのマイナス信念が消えるのに時間がかかります。
そこで、Kさんが早く貧乏状態から抜け出すにはどうすればいいのでしょうか?
「何であれ、あなたが知的に受け入れ、真実だと思うものは実現される」法則を、過去何十年もマイナスの方向で活用してきたTさんには、法則通りになるという実績と確信があります。
ですから今度はこの「何であれ、あなたが知的に受け入れ、真実だと思うものは実現される」法則を、プラスの方向で応用するという手があります。
具体的に言えば、Tさんは知的に新しい価値観を受け入れ、それを真実だと想うようにすればいいわけです。
ただ、悲しいかな、貧乏でお金を拒否している場合、お金の勉強も拒否しています。
貧乏時代の私もそうだったからよくわかります。
私の子ども時代はお金の話はタブーでした。
人前でお金の話をすることは、子どもながらにイヤラシイことのように感じていたものです。
その延長で大人になっているため、お金に関する情報を身につけていません。
Tさんもきっと同様でしょう。
そこで、Tさんが1番目にすべきことはお金の勉強をして知的にお金のいい面を受け入れることです。
2番目にすることは、豊かな暮らしで自分も家族も関係する人もみんな幸せになるイメージをしてそれこそが真実だと受け入れることです。
そうです。
ジョセフ・マーフィー氏の言う法則に従えばいいのです。
まとめ
Tさんの例でわかるように、子ども時代に体験した大人の言葉や場面が、40年間ずっと人生の信念になっていることはよくある話です。
もし子ども時代のT君が、おじいさんから微笑みながら次のように言われたら今頃はどうだったのでしょうか?
「いいか、〇〇… あの大きな家は、ご主人が自分だけでなく関係する人全員の幸せを願って働いたから建ったんだよ。お前も大きくなったらそうなれるよ!楽しみだね」
「いい見本が近くにあって、お前は本当に幸せ者だね」
実は、これには続きがあります。おじいちゃんがその時感じていた「嫉妬」もT君の潜在意識に落ちていたのです。
その記事はこちらです。