目標がない子・・なぜ? & 接し方ベスト3

親はお子さんが生まれた時は、ハイハイした、タッチした、走れるようになったと、小さな成長を喜びます。しかし、成長すると、赤ちゃん時代の小さな変化は当たり前になってしまいます。朝起きれるのは当たり前。ご飯を1人で食べられるのも当たり前。歩くのも走るのも当たり前。そして、当たり前のことには喜んだり感謝することがなくなり、もっと何かできるのではないかと期待してしまいがちです。
私は25年で延5万人以上の方を施術してきましたが、自閉症やパニック障害だけでなく障害者施設からテンカンが酷くてなんとかして欲しいとか依頼を受け、様々な体のトラブルを抱えたお子さんを診てきました。そのようなお子様を施術させていただくたびに、お子様の魂の叫びが聞こえてくるようでした。整体である程度、体の状態は良くできます。それと同時に、私にはなんとなくお子様の考えていることが伝わってきました。そこで、伝わった感覚をそれとなくお子様本人に伝えたり、お子様の気持ちをお母様に話したりすることで、回復が早まる事はよくありました。
今回は、これまでの経験を踏まえ、目標がないお子さんへの正しい接し方について潜在意識の視点からお伝えします。
10歳前のお子様の無意識(潜在意識)
そもそも論ですが、お子さんは特に10歳前のお子さんは、親の笑顔を見たくて行動していると言っても過言ではありません。そのため、本当は親が信じてくれて自分の存在を認めてくれていると感じ確信が持てれば、娘・息子はすくすく育つのが普通です。そして、『お父さんみたいになりたい!』とか『お母さんみたいになりたい!』とか『〇〇したい』と、夢を語るのが普通です。
無意識のうちに女の子はお母さんを目標にしているし、男の子はお父さんを目標にしているものです。
無意識のうちに女の子はお母さんを目標にしている
小さいうちは、どなたもお母さん大好きです。だから女の子はお母さんを観察しお手本にして真似します。そのいい例がおままごと。お母さん役になった娘さんは口調からすることまでお母さんそっくりです。これは大好きなお母さんを毎日見ていて『私もお母さんみたいになりたい』と思って観察し真似した結果です。これは本能というか無意識にどなたもそのようになります。
逆に何らかの理由、例えばお母さんが妹ばかり可愛がるとか、仕事が忙しくていつもヒステリックで自分に関心を持ってくれないと、お母さんを嫌いになることがあります。そんな時、お母さんを反面教師にしてくれればラッキーなのですが、ただ単に反抗しているだけで成長すると問題が発生することがあります。
一定の年齢になってお母さんが「何か目標や、やりたいはないの?」と聞くと「別に・・・」と答えるようになったとしたら問題が発生しているサインです。
無意識のうちに男の子はお父さんを目標にしている
一方男の子は無意識にお父さんの後ろ姿を見ては、お父さんのようになりたいと目標にします。それなのに愛するお母さんがお父さんをバカにしたり、影で悪口を言っていると男の子は大好きなお母さんがお父さんを否定している。すると、自分は一体どんな大人になったらいいのか分からなくなってしまうことがあります。
大きくなっても自分に自信が持てないし、女性の前でどう振る舞っていいか分からなくなります。子供時代はあんなに元気で自由奔放だったのに、いつの間にかその影がすっかり消えてしまいます。あなたはどうですか?
目標がない子への接し方ベスト3
ここまででなんとなく目標がない、自信がない根本原因がわかったでしょうか?悲しいことに、私たちは育った環境でされたことをつい子供にもしてしまいます。
そこで、お子さんが目標がないという場合は下記の3つを実践してみましょう。
1、親であるあなたが自分の事を褒める
人は自分を見る目で人を見ています。もしあなたが褒められて育っていなければきっと人を褒めることもできないでしょう。もちろん自分自身で自分を褒めることもできていないと思います。そこで、まずは1日3分自分を褒める時間を取りましょう。どんどん自分を褒められるようになると人のいいところが見えてくるようになります。
2、子どもをほめる
自画自賛できるようになったら、今度は子どものいいところを見つけほめましょう。最初は気持ち悪いと言われるかもしれませんが挫けてはダメ!褒める練習をして下さい。3ヶ月以上褒めると「もっとほめて!」と言ってくるようになるかもしれませんよ。また、ほめるときに大事なのは、何かをしたからとか何かができたからほめることも必要ですが、それ以上に自分の子供になって生まれてくれた事を感謝して言葉にしてください。それがお子さんの自信につながります。
3、子どもさんが他人からほめられた事を書き出すノートを作る
些細なことでもいいのでお子さんがほめられたこと、感謝された事をノートに書き綴りましょう。1ヶ月以上思い出した事を書いていきます。そして、後日それを眺めてみるのです。するとお子さんにしかない個性や使命につながる特徴などが見えてくる可能性があります。
是非試してみてください。