祈りの力

祈りについてあなたは考えたことがありますか?
私は、祈りについて貴重な体験をしたので書き留めておきたいと思います。
脳内出血で倒れた父
だいぶ前のことです。
実父が69歳の時に脳内出血で倒れました。
出血部位は脳幹の近くだったらしく、医師は「よくて寝たきりか車椅子ですね」と言いました。
実際は、「良くなるのは奇跡だから覚悟してください」の意味だったと思います。
すぐさま、私は病院に泊まり込みつきっきりで介護にあたりました。
日中は父の体をマッサージし、夜は毎日神様に「父が助かりますように」と祈りました。
倒れてから11目の朝、ついに父は意識を取り戻しました。
「イシ(先に亡くなった妻)が、窓の外で自分を見ている」と言うのです。
父は、倒れてからうわごとで連日亡き妻の名前を呼んでいました。
看護師さんや周りの人は怪訝な顔をしていましたが、私は亡き母が迎えに来たのだと感じました。
でも、亡き母の霊はしばらく父を見ていたけれど病室内には入って来ず、そのまま還って行きました。
祈り
この体験で私は教訓を得ました。
というのも、10日目の夜になって、私は祈りの対象を変えたからです。
意識が回復しない父を見て、私は10日間父のことだけ祈っていた自分が恥ずかしくなり大いに反省しました。
なぜなら、この病院には同じような患者さんが他にもたくさんおられるからです。
なのに、私は自分の父の回復ばかり祈って周りの人のことを考えていませんでした。
もし、自分が神様ならそんな自分のことばかり考えている人の祈りを聞きたいだろうか?
ふと、そう思ったのです。
「申し訳ない。みんな、ごめんなさい」本当にそう思いました。
そこで、反省した私は「どうぞ、父だけでなく病院全体に医療系霊団の天使の光が降り注ぎ、医療従事者にも患者さんにも癒しと愛の光を届けてください」と祈リ始めました。
すると、なんと不思議な光景でしょう!
漆黒の天空の一角から、病院の屋根めがけて光が降りてきたのです。
その光は瞬く間に病院全体を包み込み、光のシャワーとなって降り注いでいます。
目をつぶって祈りながら私はその光景を見ていました。
そして
「もう、父が助かっても助からなくても、どっちでもいい」
「一晩この病院が光に包まれ、治る人は早く回復し、治れない人は苦しまず天国に還れますように」
「夜勤の医師や看護師さん本当にありがとう」
と心の底から祈り、感謝しました。
奇跡
すると翌朝、倒れてから11目の朝、ついに父は意識が戻ったのです。
それからの父は「寝たきり、良くて車椅子」と言われた医師の言葉をくつがえし、1年後には日常のことは全て一人でできるようになりました。
なんとそれだけでなく、改造車を乗り回してどこへでも出かけられるように回復したのです。
こんな経験をして、祈りにはすごい力があるんだとつくづく思いました。
我欲に走り自分の父だけ助けてほしいと思っていた間は、祈りは天使には届いていなかったのかもしれません。
しかし、自分の父だけでなく病院丸ごと神の光・天使の光で包んで癒してほしいと願った時、天上の一角から間違いなく光が滝のように流れはじめ、あっという間に病院全体を包み込みました。
私自身も、祈っている間中その暖かい光に包まれて本当に幸せでした。
焦りや不安、恐怖心から解放され心が自由になっていくのを感じました。
我欲をなくして多くの人のために祈ると、祈りは聞き届けられるのだと体験した出来事をご紹介しました。
人生には、いいことだけでなく辛いこともたくさんあります。
自分ではどうにもならない無力感に襲われることもあります。
でもそんな時こそ、自分や家族だけでなくみんなが幸せになるように!
地域や社会、日本、そして世界に愛の光が降り注ぎますようにと祈ることが苦しい時にすべきことではないでしょうか。
祈ることなら自宅にいて誰でもできます。
自分の欲や潜在意識の中にあるドロドロを捨て去って、みんなのために祈れる自分になりましょう。
あなたは、どのように祈りますか?