子供が自分から勉強をするようになる見守り方【不登校も改善】

子供が自主的に勉強しない、ゲームばかりしている、どうしたらいいんだろうと悩んでいる親御さんは多いようです。でもね、勉強するからいい子なんでしょうか?
私が行っている潜在意識の講座の参加者には、子供時代に親の顔色を見、先生の顔色を見、同級生やクラスメートと比較して自分の立ち位置を決め「あるべき自分」を演出し続けた結果、大人になった時には自分らしさとは何かがわからない。そのせいで自分は生きている価値がないと悩んでいる方が多いです。
今回は、自分らしさを見失わないためにも、押し付けた勉強ではなく子供が自分から勉強をするようになる見守り方についてお伝えします。
結論から言えば、誰かに強制されてやった勉強は、点数にはなっても本当の意味での実力にはなりません。だから本人が勉強したくなるまで待てばいいだけです。人は本当の自分を取り戻した時、勉強したい人は勉強するようになります。今回は子供が自ら勉強するようになる見守り方について私の考え方を伝えます。
勉強が大嫌いだった
なぜ、このようなタイトルを取り上げたかと言うと、私自身勉強が大嫌いだったからです。私は福島の田舎出身です。中学校で先生から呼び出しを受け他の先生に聞こえる大声で「青色が青くなるくらい勉強しなさい」と叱られました。仕方なく勉強して田舎で1番の進学校に入学しました。でも、親から受験合格の日に「お金がないから大学進学はさせない」と宣言されたのです。『だったら、初めから商業高校に入ればよかったじゃないの・・・』はらわたが煮え繰り返る気持ちを堪え、もう親の言うことなんか聞くもんか!と決意しました。だって、大学進学しないのに勉強し、テストでいい点数をとることに何の意味があるのかがわからなかったからです。今勉強していることが自分の将来のどこで、どんなふうに役立つか全く意味を見出せなかったのです。
でも、そんな私が高校を卒業したその日、急にものすご〜く勉強したくなりました。魂のうずきと言ってもいいかもしれません。すべての【勉強しなければ】という強制を取り外した時、本当の自分が目覚めた瞬間だったのかもしれません。その後、私は18歳からずっと毎年、去年までできなかった新しいことにチャレンジしています。そして、できなかったことができる喜び・幸せを享受しています。
一方、学生時代すごく勉強熱心で好成績をとっていて、いい会社に就職したとたん全く勉強しなくなる方もたくさんおられます。そのような方は学生時代の点数にかかわらず、勉強は好きではなかったのだろうし、自分のための勉強ではなくやっつけ勉強だったのでしょう。結局、要領の良さを学習して点数は稼いだけど、本人の実力になったかと言うと甚だ御門です。
勉強は好きこそものの上手なれ
オリンピック選手やスポーツ選手などのインタビューを聞くと3歳5歳からそのことに夢中だったなどと話しているのを聞くことがあります。でもそれは天才だからです。凡人の私たちは、中学・高校あたりで将来の職業を特定できる方は少ないのが普通です。だから、『これが好き』と思えることに没頭できるのは、例えそれがゲームであろうと素敵なことだと思います。
ではここで、子供が勉強好きになるために、親としてできることを3つあげてみます。
1、ゲームや趣味に「No!」を言い過ぎない
世の中には、ゲームのプロとしてお金を稼げる人だってたくさんいます。好きな野球で何十億と稼げるスター選手になる人もいます。せめて子供のうちは好きの延長に未来があると信じてあげたいものです。
だから、お子さんが何かに夢中になっていたら、「夢中になれることが才能で、その対象が見つかったのは素晴らしいことだ。やり切るまでがんばりなさい!」と言ってあげたいものです。そんなふにお子さんを信じ、心から「夢中になれることが見つかったのは宝物を得たも同然だ、とことんやってみなさい」と言われたらお子さんはどれほど嬉しいことでしょう。こんな親は、お子さんに隠れている才能を引き出す可能性が多分にあります。
お子さんは親が「勉強しなさい、勉強しなさい」と言うから、親の一方的な強制から逃げたくて余計勉強したくない気分になるだけです。親がお子さんの夢中になれることに心から賛成していれば、お子さんは自然に『親の期待を裏切りたくない』気持ちが湧いてきます。と言うことは隠れて勉強の代わりにゲームをするスリルが減ります。だから、やるだけやってゲームに飽きたらいつの間にかゲームを手放していることはよくあることです。
まずは、お子さんは素晴らしい集中力があること、勉強以外に自分が集中できるものを見つけたことを褒めてあげましょう。
2、「今」の未来がお子さんの未来ではない
勉強したくない、それがいつしか不登校やずる休みの引き金になったと言う場合は、大袈裟に言えばチャンスとも言えます。時間割に縛られていた毎日から解放されて、何時間でもやりたいことをする時間ができたのです。だから、不登校になったりずる休みが増えたときは、勉強しないことを責めるのではなく、普段から好きでやりたかったことがあれば思う存分させてみましょう。もしくは長い休み、例えば夏休みだったらできるかなと思うようなことをやらせてみましょう。
学校の勉強など、いつからでも、どこからでも、本人がやる気になりさえすれば取り返せます。だから、本当にお子さんがやりたいことができる環境ができたと思い、好きなことをさせてお子さんの才能の芽がどの方向にあるのか見守るのもいい方法です。
『士は己を知る者のために死す』と言う格言があります。親が本当に自分のためを思っていてくれているとお子さんが思えたら、お子さんは頑張り始めるはずです。それが勉強か好きなことかはわかりませんが必ず、元気に活動を開始します。
3、勉強してよかったこと、勉強の意味を一緒に考える
そもそも、「勉強しなさい」と言う親御さん自身は、子供時代勉強をしたのでしょうか?もしかしたら、自分が勉強しなくて失敗したから、子供にはそんな失敗をさせたくなくて勉強しなさいと言っているのかもしれません。もしそうだとしたら、親の価値観の押し付けです。
そこで、「勉強しなさい」と言う前に、親の自分がなぜ子供に勉強しなさいと言うのだろうかと自分の心の声を聞いてみるのもいい方法です。もしかしたら「あなたのお子さんはダメね」を言われたくない親のエゴで「勉強しなさい」と言っているだけかもしれませんから。
そもそも、小学校や中学校で9科目も学習するのはなぜでしょうか?一つには見聞を広めると言う意味があるかもしれません。将来お子さんがどの道に進みたいと思ったとしても一定の基礎知識がある状態からスタートした方が楽です。だから、お子さんが勉強することは将来の自分のためだと思えれば黙っていても勉強するようになります。
大切なのは、お子さんの能力を信じることです。お子さんのの能力を信じられるなら、次に勉強して大人になってからよかったこと、そしてお子さんの将来に勉強がきっと役立つことを話してあげましょう。
まとめ
ここまで述べてきたように、子供に今、無理に勉強させる必要はありません。勉強することに喜びを感じる魂の子なら、いずれ勉強を開始するでしょう。そうでない子も、親の価値観を押しつけてガミガミ言わなければ、だんだんに自分の魂の落ち着く世界を見つけるでしょう。今現在の子供の姿がどうであっても、親から見て好ましくないように見えても、子供の魂の素地を信じて長い目で見守ってあげたいものです。
ほら、あなたも子供時代経験あるでしょ?台所に立っているお母さんの後ろ姿が『怒っている!』と感じたこと!! 家族同士は密な関係なので、口に出さなくても心で思っていることは以心伝心で伝わるものなんです。
だから、お母さんが穏やかな気持ちになって、お子さんを信じてあげれば、お子さんはいつの日かお母さんが信じる素敵な人になります。時間を急がないことです。人それぞれ進むスピードが違うのは普通のことです。みんなよりゆっくりしたり、道草を食ったりしているなら、お子さんは間違いなく大器晩成型ですよ!それを信じてあげることが親の仕事です。(^^
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